受験勉強、なかなか続かない時に。感謝の記録で「続ける力」を養う方法
受験勉強、続けるのが難しいと感じていませんか
大学受験に向けて毎日勉強を頑張っている皆さん、こんにちは。計画を立ててもなかなかその通りに進まなかったり、今日は疲れてしまって集中できなかったりと、「勉強が続かないな」と感じることはありませんか。
特に高校3年生にとって、受験勉強は長期戦です。時にはモチベーションが下がり、周りの友人が頑張っているように見えて焦りを感じることもあるかもしれません。そんな「続けるのが難しい」と感じる時に、感謝の記録が力になることがあります。
感謝の記録は、単にポジティブになるためだけのものではありません。日々の小さな努力や成長に気づき、自分自身の「頑張り」を肯定するための有効なツールです。これが、受験勉強を継続するための確かな土台を築くことに繋がります。
この記事では、なぜ感謝の記録が受験勉強の継続力を高めるのか、そして具体的にどのように日々の習慣に取り入れれば良いのかを解説します。
なぜ感謝の記録が勉強の継続力を高めるのか
受験勉強を継続するためには、外からのプレッシャーだけでなく、自分自身の内側から湧き上がる力が大切です。感謝の記録は、この内なる力を引き出す手助けをしてくれます。
1. 「できていること」に目を向けられる
勉強が計画通りに進まないと、「今日もできなかった」「自分はダメだ」とネガティブな気持ちになりがちです。しかし、どんな日でも、全く何もしていないわけではありません。テキストを数ページ読んだ、苦手な問題に少し取り組んだ、集中できる時間があったなど、必ず何かしらの「できたこと」や「頑張ったこと」があるはずです。
感謝の記録をつけることで、自然とこうした「できていること」や日々の小さな努力に目を向けられるようになります。「参考書を進めることができた」「今日の勉強時間を確保できた」といった、自分自身の行動や環境に対する感謝を書き出すことで、ネガティブな側面に囚われすぎることを防ぎ、前向きな気持ちを保つことができます。
2. 努力の過程を肯定できる
受験の結果はもちろん重要ですが、それまでの「過程」こそが、皆さんの成長の証です。感謝の記録は、この日々の努力の過程を肯定する力を持っています。
例えば、「難しい問題に挑戦できた自分に感謝」「分からなかったことを質問できた勇気に感謝」のように、結果だけでなく、そこに至るまでの行動や気持ちに焦点を当ててみましょう。これにより、たとえすぐに成果が出なくても、努力している自分自身を認め、「この積み重ねが必ず力になる」と信じることができるようになります。
3. 過去の自分との比較で成長を実感できる
感謝の記録は、過去の自分自身と向き合う機会を与えてくれます。数週間前、数ヶ月前に書いた記録を見返してみてください。きっと、当時は難しく感じていた問題が解けるようになったり、集中力が続かないと悩んでいたのに毎日少しずつ机に向かえている自分に気づくはずです。
周りの友人と比較して落ち込むのではなく、過去の自分と現在の自分を比較することで、着実な成長を実感できます。「あの頃より、こんなに頑張れるようになったんだ」という気づきは、今後の勉強を続けるための大きな自信とモチベーションに繋がります。
感謝の記録を勉強継続のために活用する方法
では、具体的にどのように感謝の記録を勉強の継続に役立てれば良いのでしょうか。短時間で手軽にできる方法をご紹介します。
記録する内容のヒント
勉強の継続に焦点を当てるなら、以下のような内容を記録してみましょう。
- 今日の勉強で「できたこと」や「学んだこと」
- 例: 「数学のこの公式を理解できた」「英語の単語を〇個覚えられた」「過去問で〇割解けた」
- 目標達成に向けた「小さな一歩」
- 例: 「苦手な分野に手をつけることができた」「集中して〇時間勉強できた」
- 勉強を続ける上で「助けになったこと」や「支え」
- 例: 「家族が応援してくれた」「友人と励まし合えた」「集中できる環境があった」
- 自分の努力や粘り強さ
- 例: 「眠かったけど、あと1ページ頑張れた」「諦めずに〇分考え続けた」
完璧な記録を目指す必要はありません。一行でも、箇条書きでも大丈夫です。今日の勉強の中で「ありがとう」と思えることや、「よく頑張ったな」と自分を褒められることを見つけてみましょう。
記録するタイミングと時間
勉強の継続に繋げるなら、以下のタイミングがおすすめです。
- 勉強を終えた直後
- その日の「できたこと」や「学んだこと」を新鮮なうちに記録できます。達成感を感じながら書くことで、ポジティブな気持ちで一日を終えられます。
- 寝る前
- 一日の勉強を振り返り、頑張った自分を労う時間になります。感謝の気持ちで一日を終えることで、心地よく眠りにつくことができ、翌日の活力を養えます。
時間は数分程度で十分です。スマートフォンのメモ機能や、小さなノートなど、自分が最も手軽にアクセスできるツールを使うと続けやすくなります。
継続のための工夫
- ハードルを低く設定する: 毎日書くのが難しければ、週に数回でも構いません。「書かなきゃ」と義務感にならないように、気楽に始めましょう。
- 特定のルーティンに組み込む: 「寝る前に歯を磨いたら感謝の記録を書く」「朝、勉強を始める前に昨日の記録を見返す」など、既存の習慣と紐づけると忘れにくくなります。
- たまに見返す: 定期的に過去の記録を見返して、自分の成長や努力の積み重ねを実感しましょう。これが継続の最大のモチベーションになります。
他の受験生の体験談
実際に感謝の記録を勉強に活用している(あるいは活用した)受験生はたくさんいます。彼らのリアルな声から、継続力を養うヒントが見つかるかもしれません。
体験談Aさん (高校3年生・女子) 「計画通りに進まなくて、いつも自分を責めてばかりでした。でも、感謝ノートに『今日は参考書のこのページまでできた』とか『苦手な分野の問題に挑戦できた』って書くようにしたら、完璧じゃなくてもちゃんと前に進んでるんだなって思えるようになりました。特に疲れてやる気が出ない日は、過去のノートを見返して『こんなに頑張ってきたんだから、大丈夫』って自分を励ましています。」
体験談Bさん (高校浪人生・男子) 「浪人生活は孤独で、本当に心が折れそうになることが多かったです。でも、毎日寝る前に『今日も机に向かえたことに感謝』とか『親が温かいご飯を用意してくれたことに感謝』って書くようにしました。小さなことでもいいから感謝を探すことで、ネガティブな気持ちになりにくくなりました。これが、毎日コツコツ勉強を続ける支えになったと思います。」
これらの体験談からも分かるように、感謝の記録は、日々の小さな努力を肯定し、困難な時でも前向きな気持ちを保つ助けになります。それは、長期的な勉強の継続に不可欠な要素です。
まとめ
受験勉強という長期の道のりでは、計画通りにいかなかったり、モチベーションが低下したりすることは誰にでも起こり得ます。そんな時、感謝の記録は、日々の「できていること」や努力の過程に目を向けさせ、自分自身の頑張りを肯定するための強力なツールとなります。
感謝の記録を通じて、過去の自分との成長を実感し、着実な一歩を積み重ねていることに気づくことができるでしょう。これが、受験勉強を継続し、最終的な目標達成へと繋がる確かな「続ける力」を養うことになります。
数分でも構いません。今日の勉強の中で感謝できること、自分が頑張ったことを見つけて、ぜひ記録してみてください。その小さな積み重ねが、きっと皆さんの受験を成功へと導く大きな力になるはずです。